【保育士監修】ハイハイはいつから?子どもによる時期の違いや練習方法

【保育士監修】ハイハイはいつから?子どもによる時期の違いや練習方法

最終更新日 2021-09-29 by smarby編集部

毎日の成長が嬉しい我が子。けれど、月齢の近いお友だちとの発達の違いが気になるというママもいるでしょう。

特に、ハイハイをいつから始めるかには個人差が大きく、お友だちはできているのにうちの子はまだなのかと不安に感じるママも少なくありません。

発達には個人差があると分かっていても、他の子よりも遅れているような気がすると心配になってしまうこともありますよね。

そこでこの記事では、赤ちゃんが生後いつからハイハイを始めるのか、しない理由やおすわりなど他の発達の時期、おもちゃを使ったサポート方法などを保育士の監修のもと紹介します。

ハイハイはいつからするもの?

ハイハイで移動するピンクのベビー服を着た赤ちゃん

寝返りやおすわりなどできることが徐々に増えていく赤ちゃんですが、ハイハイはいつからするようになるのでしょうか。ハイハイを始める平均的な月齢を紹介します。

生後8ヶ月前後から  

四つん這いの姿勢で手足を交互に動かして進む動作であるハイハイ。

赤ちゃんがいつからハイハイを始めるのかというと、多くの赤ちゃんが生後5~7ヶ月頃からお腹を床につけたままのずり這いをし、生後8ヶ月頃になるとハイハイを始めているようです。

しかし、生後8ヶ月を過ぎてもハイハイしないからといって、「うちの子はいつからハイハイするの!?」と焦る必要はありません。

ハイハイをいつから始めるかには個人差がある  

赤ちゃんがいつからハイハイを始めるのかには、個人差があります。下の表でチェックしてみましょう。

参照:厚生労働省 平成22年度乳幼児身体発達調査9ページ「表9 一般調査による乳幼児の運動機能通過率」

表を見てみると早い子は4~5ヶ月頃にハイハイを始めていますが、10ヶ月を過ぎてもハイハイを始めない子もいます。一般的にはハイハイを始めるのは8ヶ月頃といわれていても、かなり個人差があるということが分かるでしょう。

実際に保育園でも、早生まれなどの月齢の遅い子は1歳児クラスに進級してからハイハイを始めるということもままあります。

0歳児クラスの赤ちゃんの中には、家ではハイハイをまったくしないけれど、保育園ではするというパターンもありました。心配な場合は保育園での様子を聞いてみるのもいいでしょう。

ハイハイはいつまでする? 

ハイハイで移動する赤ちゃん

ハイハイをいつから始めるのかという疑問には、平均的な時期は生後8ヶ月頃といわれていることがわかりました。それでは、ハイハイを終える時期はいつ頃なのでしょうか。平均的な月齢を紹介します。

生後1歳くらいまで  

生後8ヶ月頃から始めるハイハイですが、やがてつかまり立ちを経て歩き出すようになるとほとんどしなくなります。つかまり立ちを始めるのは生後9~10ヶ月頃であり、1歳頃になると歩き始める赤ちゃんが増えてきます。

赤ちゃんによっては、ほとんどハイハイの期間がなく歩き始めることもあるので、ハイハイだけをする期間はとても短いのです。

ただし、歩き始めてしばらくは歩行が安定せず、数歩しか歩けなかったり、赤ちゃんの思うように移動できなかったりということがあります。

そのような場合は、慣れたハイハイで移動することもあるので、1歳を過ぎ歩き始めたからすぐにハイハイをやめてしまうかというとそんなことはありません。

歩き始めてしばらく経ち、歩行が安定してきた頃にハイハイを卒業する赤ちゃんが多いでしょう。

ハイハイ前後の成長過程

ハイハイはいつから?のイメージ2

赤ちゃんがハイハイを始めるまでにはいろいろな成長過程があります。寝返りができるようになったからといって、いきなりハイハイができるようになるわけではありません。ハイハイ前後の発達の流れから、我が子が今どの段階にいるのか確認してみましょう。

おすわり(生後6~8カ月頃)

寝返りができるようになった赤ちゃんは背中の筋肉が発達してくることで、おすわりもできるようになります。

生後6カ月くらいになるとおすわりをしはじめる赤ちゃんが多いものの、はじめは筋肉が十分ついておらず不安定なので支えが必要です。

全身に筋肉がついてくると、床に手をついて座っていた赤ちゃんも1人で安定して座れるようになります。

安定して座れるようになったのち、床に手を付いたまま前後に揺れるような動作をするようになったらもうすぐハイハイをはじめるかもしれません。

ずりばい(生後6~8カ月頃)

生後6~8カ月頃からはじめるずりばいとは、うつ伏せの状態で手や足を使って移動することをいいます。 ほふく前進のような体勢を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

この頃はまだ腕や脚の筋肉がほとんど発達していないうえに、両手両足を交互に動かすのが難しく、うまく前に進めません。

しかし、腕や脚の筋肉が発達して慣れてくると前だけでなく後ろに進むこともできるようになります。

ずりばいの姿勢からお尻を持ち上げようとしはじめたら、ハイハイに近づいているサインです。

高ばい(生後10カ月)

生後10カ月くらいになると、赤ちゃんによっては高ばいという動作をします。高ばいとは四つんばいの状態から膝を伸ばしたような姿勢のことです。

この姿勢で手足を交互に動かしてハイハイのように移動することもあります。

高ばいはみんながみんなするわけではないので、もしも赤ちゃんが高ばいをしなくても心配はいりません。

つかまり立ち(生後1歳頃)

つかまり立ちを始めるのは、生後10ヶ月頃から1歳頃が目安になります。しかし、他の発達と同様、つかまり立ちをいつから始めるのかは個人差がとても大きく、もっと早く始める赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎてから始める赤ちゃんも当然います。

ハイハイや高ばいができるようになり、生後10ヶ月を過ぎてくると赤ちゃんの足腰の筋肉がしっかりとしてきて体を支えられるようになります。ママやパパの体や家具などにつかまり体を引き上げるような動きをし始めると、つかまり立ちまで間もなくの合図です。興味のあるものを見つけ、突然つかまり立ちを始める、というケースもめずらしくはありません。

また、ハイハイをほとんどせずにいきなりつかまり立ちをする赤ちゃんもいますが、特に心配はいりません。しかし、足腰の発達が不十分なこともあるので、重さのある箱押しなどで遊びながら筋力を補っていくと歩行の安定につながるでしょう。

ハイハイが遅いのはなぜ?考えられる理由4つ

ハイハイをしない赤ちゃん。ハイハイはいつから?

ハイハイをいつから始めるのかは個人差が大きく、中にはハイハイをせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。

とはいえ、いつからハイハイをするのか、どうしても気になるママもいるでしょう。赤ちゃんがなぜハイハイをしないのか、考えられる理由を紹介します。

1.自分で移動する気がない

赤ちゃんがハイハイしない理由のひとつに、自分で移動する気がないということが考えられます。

例えば、気になるものはいつもママが持ってきてくれる、行きたい場所には連れて行ってくれるという場合です。

先回りして赤ちゃんの希望を叶えてあげられるのは、それだけ赤ちゃんのことをよく理解しているということ。しかし、赤ちゃんからすると、自分で移動しなくても触りたいものに触って行きたい場所に行けるということです。

また、自分で移動するよりもママの抱っこのほうが好き、ずりばいだけで十分移動できると考えている赤ちゃんもいるかもしれません。歩行器を利用している場合も、ハイハイをせずに自由に移動できるため満足している可能性があります。

2.ハイハイするスペースが足りない

自分で移動したい気持ちはあっても、安全に動き回れるスペースがないという理由も考えられます。移動したくても途中に家具があって進めない、そもそも床にハイハイするために必要なスペースがないという場合です。

さらに、手を伸ばせばすぐに家具がある状況だと、ハイハイをせずにつかまり立ちをするようになる赤ちゃんもいます。

そのまま伝い歩きをするようになり、ハイハイをしないまま1人歩きをはじめることもあるのです。

3.おすわりのまま移動するシャフリングベビー

シャフリングベビーという言葉を聞いたことはありませんか。シャフリングベビーとはおすわりの状態でお尻を引きずって移動する赤ちゃんのことです。

英語の「shuffle(引きずって歩く)」という言葉から「シャフリングベビー」といわれるようになりました。

シャフリングベビーには、お尻を引きずって歩くこと以外にもいくつか特徴があります。寝返りが遅い、うつ伏せになったり足を床に付けたりすることを嫌がるなどの特徴です。

床に足を付けるのが嫌なので、おすわりしているときに抱っこをすると足を曲げて座ったままの姿勢を保ちます。立つことも嫌うため、歩きはじめるのが目安とされる時期より遅めになる傾向もあるようです。

寝返りやハイハイ以外の運動機能や知能には遅れがなく、これから成長して歩きはじめると運動機能もほかの子と変わらなくなります。

ママは少し心配になるかもしれませんが、これもハイハイの一種とする意見もあるので安心してくださいね。

首すわりやおすわりをするのが遅い、赤ちゃんとの視線が合わない、なかなか指先を使うことができないといった場合は、かかりつけの小児科に相談してみましょう。

4.病気や障がいが潜んでいる?

赤ちゃんがなかなかハイハイを始めないのはハイハイする必要を感じていなかったり、十分なスペースがなかったりというケースがほとんどの場合です。しかし、まれに病気や障がいでハイハイができないという赤ちゃんもいます。

例えば、股関節の脱臼や低緊張(筋緊張低下症)、発達障害などが原因でハイハイをしないということもあります。

しかし、これはあくまでも考えられる可能性の一つというだけで、ハイハイしないからといって病気や障がいということはなく、自己判断するべきではありません。定期検診で指摘されていないなら、その可能性はかなり低いでしょう。

定期検診をしっかりと受けることで、もしもの場合も早い段階で病気やケガなどの発見ができ、治療につなげることができます。

1歳を過ぎても1人でおすわりができなかったり寝返りができなかったりするようなら、かかりつけの小児科の医師に相談してみましょう。

ハイハイの練習方法

ハイハイの練習をする赤ちゃんとママ

ハイハイができるようにママがサポートしてあげる方法もあります。「ハイハイはいつからするのかな?」と思ったら、赤ちゃんが自然にハイハイしたくなるようにママと一緒に練習してみましょう。

おもちゃを離れたところに置く

赤ちゃんがハイハイをする理由の一つに、興味のあるものに近づきたい、触りたいという好奇心があります。つまり、目の前に気になるものやお気に入りのものがあるとハイハイしたいという気持ちになるのです。

赤ちゃんにハイハイしたいという気持ちになってもらうために、お気に入りのおもちゃを赤ちゃんから少し離れた場所に置いてみましょう。

ママが少し離れたところから声をかけ、抱っこをゴールにしてみるのも良いでしょう。「こっちへおいで」と笑顔で声をかけてあげれば、ハイハイする気持ちになってくれるかもしれませんよ。

パパママがお手本を見せる

好奇心旺盛な赤ちゃんは真似っこが大好きです。パパやママがお手本を見せてみると、赤ちゃんも真似してハイハイをはじめるかもしれません。

パパやママが赤ちゃんの横で楽しそうにハイハイをしているのを見れば、自分も一緒にやってみたいと思うはずです。少し大げさにハイハイをすれば手足の動かし方もわかります。

兄弟がいる場合は、お兄ちゃんやお姉ちゃんがお手本になるのも良さそうです。

また、お友だちがハイハイで楽しそうに動き回っているのを見せるのもよい刺激になります。周りにハイハイをするお友だちがいないのであれば、児童館に行ってみましょう。

月齢の近い赤ちゃん同士で遊べるイベントを開催する児童館も多く、ほかのママと交流することもできます。赤ちゃんの月齢が近いママのお話が聞けると、いろいろ参考になりますよね。

タオルで体を起こす練習をする

上半身を起こすことが少し苦手という赤ちゃんには、タオルを使った練習もおすすめです。方法は簡単で、赤ちゃんの胸の下にそっとバスタオルなどを置き、体を支える練習のサポートをしてあげましょう。

胸の下にタオルを差し込むことで、上半身に高さがでて赤ちゃんが体を起こしやすくなります。上半身を起こせるようになると、ハイハイまでもう少しです。

ただし、タオルで胸を圧迫してしまうことがあるので短時間で終わりにしましょう。

ハイハイを始めたときの注意点

ハイハイで移動する赤ちゃん

赤ちゃんがハイハイを始めると嬉しい反面、注意しなくてはならないことも出てきます。また、赤ちゃんがある日突然ハイハイを始めることがあるので、ハイハイをいつからするのか気になり始めたら早めに対処しておくことが肝心です。

広いスペースを確保 

赤ちゃんがハイハイをするには、ある程度のスペースが必要です。なくても困らない家具や小物はあらかじめどけておきましょう。

また、赤ちゃんがハイハイする床にはコルクマットやクッションフロアなどやわらかいものを敷いておくのがおすすめです。

ひざをついてハイハイをするので、やわらかい床ならひざを痛めてしまう心配や、バランスを崩したときに顔をケガする心配が減りますよ。

どうしても広いスペースの確保が難しいという場合もあるでしょう。そのような時は、児童館などを利用するのもおすすめです。

誤飲やケガの危険性を排除する 

スペースを確保できたら、赤ちゃんにとって危険なものがないかの確認をしましょう。

例えば、テーブルやタンスなどの角や床に散らばったコードなどは、頭をぶつけたり体にからまってしまったりと、ハイハイをする赤ちゃんには危険なものになります。

家具の角にはコーナークッションを取り付けコードは壁に沿って固定すると安心です。

また、ハイハイ中の赤ちゃんは落ちている小さなものを見つけやすいです。興味を持ったものは口の中に入れてしまうという赤ちゃんも少なくありません。

赤ちゃんが口に入れてしまいそうなものは、誤飲につながるので片付けておきましょう。

こまめに床掃除をする

ハイハイをする赤ちゃんと床の距離はとっても近いです。しっかりと片付けを行いモノが落ちていなくても、床にホコリがたまっていると、赤ちゃんはホコリを吸い込みやすくなります。

ときに、ホコリを見つけて口の中に入れてしまうなんてことも。

赤ちゃんの健康のためにも、こまめに床掃除をして清潔を保つように心がけましょう。

赤ちゃんがいつからハイハイするのか楽しみに見守ろう

ハイハイで移動する赤ちゃんと両親

赤ちゃんがハイハイを始める時期は、一般的に生後8ヶ月頃。とはいえ、ハイハイをいつからするのかは個人差が大きく、あくまでも目安として考えるべきでしょう。

おすわりやつかまり立ちなどハイハイ前後の過程にも個人差が大きくあります。まだできない、と焦ったり、いったいいつからするのかと不安に感じたりする必要はないのです。

また、赤ちゃんがハイハイをしないのは必要を感じていないなど、赤ちゃんなりに理由があることも考えられます。赤ちゃんの成長や気持ちに寄り添い、「そのうちできる」と、我が子がハイハイする日を楽しみに待ちましょう。

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