【保育士監修】イヤイヤ期はいつから?年齢別の特徴や原因・対処法を解説

【保育士監修】イヤイヤ期はいつから?年齢別の特徴や原因・対処法を解説

最終更新日 2021-10-22 by smarby編集部

ごはんの時間、素直に「あーん」をしてくれたり、お着替えもすんなりさせてくれたりとママやパパのいうことは受け入れてくれた赤ちゃんの時期。ところが、ある日突然「イヤイヤ期」は始まります。

何をするのも「イヤ」、しないのも「イヤ」。魔の2歳児とはこのことかと、ストレスを感じながら育児をしているママやパパも少なくないはず。

子どもの成長の証だから仕方ない、とは思っても一体いつまで続くのだろうと考えることもあるでしょう。そこで、今回はイヤイヤ期はいつからいつまで続くのか、対処法などを紹介します。

イヤイヤ期はいつから始まりいつごろ終わる?

自宅で母親と一緒に座っている悲しい顔をした女の子

「魔の2歳児」や「第一次反抗期」ともいわれる「イヤイヤ期」ですが、いったいいつから始まり、いつまでに終わるものなのでしょうか。始まる時期や終わる時期のおおよそや、個人差について解説します。

1~2歳くらいに始まることが多い

子どもは1歳を過ぎるころになると、歩けるようになったり1語文が出るようになったりと体だけでなく言葉や心の面でも大きく成長します。

心の成長と共に自我が芽生え始め、「自分はこうしたい」「これをやるのはイヤ!」など、自己主張が強くなることも多くあります。

心の成長の証ともいえるイヤイヤ期は、この自己主張が強くなる1~2歳の時期に始まることが多いです。「魔の2歳児」といわれるように、イヤイヤ期は2歳でピークを迎えることも特徴ですよ。

個人差がありイヤイヤ期がない子供も

イヤイヤ期は自我の芽生え始める1~2歳ごろに始まることが多いですが、個人差が大きいものです。そのため、子どもによっては3歳頃から始まることもあり、イヤイヤ期自体がなかった感じるくらい穏やかに過ぎていく子どももいますよ。

また、「子どもはかんしゃくを起こすもの」と考えているママやパパにとっては「イヤイヤ期」と捉えないこともあるでしょう。実際は「イヤイヤ期」でも、パパやママによってそうは感じないこともあります。

「イヤイヤ期」かどうかは捉え方も関係しているといえるので、なかなか始まらないからといって心配する必要もありません。

3~4歳ごろに終わることが多い

イヤイヤ期は2歳をピークにして、3~4歳頃には落ち着くことが多く、ママやパパも子どもの成長を感じられるでしょう。

ただし、イヤイヤ期は個人差が大きくあります。始まる時期にバラツキがあるように、終わりにも当然個人差がありますよ。

すでにお話したように、パパやママの捉え方もイヤイヤ期の始まりと終わりには関係しているので、5~6歳になっても「イヤイヤ期が続いている」と感じるママやパパもいるでしょう。

【1歳】年齢別イヤイヤ期の特徴とよくある行動

リビングのソファの上に座って泣いている男の子

イヤイヤ期が始まったくらいのタイミングである1歳の時期。この時期のイヤイヤ期にはどのような特徴があるのでしょうか。1歳のイヤイヤ期の特徴をよくある行動と一緒に紹介します。

1歳のイヤイヤ期の特徴

1歳になると、徐々に「自分」というものを認識し始めて「自己」を確立していく段階になります。

今までほとんどのことをママやパパにやってもらっていましたが、この頃になると自立心が芽生えてくるので、何でも「自分でやりたい」という気持ちが出てきます。

とはいえ、まだまだ1語文や2語文しか話せないことが多く言葉で上手く伝えられない場合も多いでしょう。そのため、「これがいい」「見て!」「遊びたい」などの意思を「指さし」などの行動で伝えることが多くなります。

1歳のイヤイヤ期でよくある行動

おもちゃのお片付けをしようと声かけをすると「イヤー」と拒否、おむつ交換もとにかくイヤ。ときには、大泣きして抵抗することもめずらしくはありません。これも、自分と他の人の区別が付くようになってきた証です。

「ママやパパと自分のしたいことは違うんだ」というアピールであり、この「イヤイヤ」を繰り返すことで自己を確立していく段階でもあります。

また、離乳食が終わり幼児食に移行するくらいの1歳の時期はイヤイヤ期とちょうど重なります。そのため、「イヤイヤ」の一環で「ご飯を食べない」ということもよく見られるでしょう。

【2歳】年齢別イヤイヤ期の特徴とよくある行動

泣き叫ぶ女の子を落ち着かせようとしている父親

1歳の頃に比べ語彙も増え、心の面でもさらに成長していきます。また、自己主張も強くなってくるので「魔の2歳児」といわれるイヤイヤ期の本番ともいえる時期になるでしょう。

2歳のイヤイヤ期の特徴と行動はどのようなものなのか紹介します。

2歳のイヤイヤ期の特徴

2歳になると1歳の頃よりさらに感情が豊かになり、「うれしい」ことや「イヤ」なことを全身で表現するようになります。

また、自我が芽生え自分の感情を徐々に自覚していきますが、まだ言葉で上手く伝えることができずに「イヤ」を連発するようにもなるでしょう。

「お靴を履こうね」という声かけに対しても、なぜ履く必要があるのか、どこに行くのかなどがわからずとりあえず「イヤ」と答えてしまうということもあるでしょう。

まだ文章で会話ができないので、子ども自身もどうすればいいか分からずに「イヤ」といっていることもあります。

2歳のイヤイヤ期でよくある行動

自我や自立心だけでなく好奇心も強くなる2歳の時期。好奇心から他の子どものおもちゃに興味を持ち、取ろうとしてしまうこともあるでしょう。

「取っちゃダメだよ」などと注意をしても「イヤ!」と言って聞き入れてくれないことも多くあります。

また、自立心が強くなったことから自分の身の回りのことは自分でやりたがるようになります。

しかし、「したいこと」と「できること」は同じではありません。できないことをやりたがり、かんしゃくをおこすことも2歳のイヤイヤ期ではよくあることです。

【3歳】年齢別イヤイヤ期の特徴とよくある行動

子どものわがままに頭を抱えて悩んでいる母親

3歳になると徐々に大人の言っていることも理解できるようになり、大人との会話が成立するようになってきます。では、この時期のイヤイヤ期にはどのような行動が見られるのでしょうか。

3歳のイヤイヤ期の特徴

3歳になるとさらに「自分でやりたい」というという自立の気持ちが強くなります。洋服の着脱やママやパパのお手伝いなど、できることもぐっと増えてきたと感じることも多いでしょう。

さらに、言葉の発達が進むことで自分の感情や行動を言葉で伝えることができるようになります。それによって、ママやパパも子どもとの意思を理解しやすくなり、伝わらない「イヤイヤ」が少なくなってくるでしょう。

また、少しずつ我慢ができるようになるので、ダメなことややらなくてはいけないことを理解し、イヤイヤ期も落ち着いてきます。

3歳のイヤイヤ期でよくある行動

3歳のイヤイヤ期でよく見られる行動の一つに同じ服ばかり着たがり着替えを嫌がるというものがあります。

これは、自己主張の一環としてよく見られる行動です。自分でできるから「手伝わないで」という自立心からの主張も含まれていることもありますよ。

また、自己主張が強くなってきたことによって、公園で遊んだときなど帰る時間がきても「まだ!」と駄々をこねるというような行動もよく見られます。

歯磨きやお風呂など日々のルーティンを嫌がることもあるでしょう。歯ブラシの感覚が不快である場合や、頭を洗うのがこわい、テレビを見ている途中などといった理由が隠れていることがあります。

なんとなくではなく自己主張できるようになったからこその行動が見られる時期です。

イヤイヤ期の原因は?

レストランで食べ物を拒む子どもに食べさせようとしている母親

あれもイヤこれもイヤでどうしてあげたら良いのか分からないと困ってしまうことも多い「イヤイヤ期」ですが、子どもの頭の中や心ではどのような変化が起こっているのでしょうか。イヤイヤ期の原因や子どもの発達について紹介します。

気持ちを抑制する脳の働きが未発達のため

毎日イヤイヤばかりで、育て方が悪かったのだろうかと感じるママやパパもいるでしょう。しかし、イヤイヤ期は環境や育て方が原因というわけではありません。

子どもの脳は表層部分の「前頭前野」の働きが発達しておらず、気持ちを抑制する脳の働きがまだできていないことがイヤイヤ期の原因の一つといわれています。

3歳頃になってくると、次第に脳の機能が発達して気持ちのコントロールができるようになってきますよ。

参考:NHKスペシャル ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~

心の成長に伴い自我が芽生えるため

生まれて間もない赤ちゃんの時期は、周りの人が自分と違う考えを持っていると理解していません。自分が感じていることは相手も感じていると思っているのです。

そのため、自分が面白そうだと感じたものは、他の子が使っているものでも取ってしまうなどの行動が見られます。

2歳くらいになると、「自分と自分以外の人は違う存在」ということに気づき始めます。同時に自我が芽生えるので「自分でやりたい!」という気持ちを表現し始めるようになり、それが「イヤイヤ」につながるのです。

イヤイヤ期の対処法と乗り越えるコツ

女の子の手を取って話をしている母親

あれも「イヤ」これも「イヤ」、ときにはかんしゃくを起こしてしまう我が子にママもパパも疲れてしまう、そんなイヤイヤ期。いったいどのような対応をしたらいいのでしょうか。対処法とコツを紹介します。

わざと反対のことを提案してみる

イヤイヤ期真っ只中では「お出かけしよう」「保育園に行く時間だよ」などと声をかけても「イヤ!」と拒否されてしまうこともしばしば。そのようなときにはわざと反対のことを提案してみるのもおすすめです。意外とすんなり受け入れてくれることがありますよ。

例えば、保育園や幼稚園に行きたくないと駄々をこねているとき、「行かなくていいよ」など反対のこということで「イヤ!行く」ということもあります。

「どっちがいい?」や「あと5分ね」というように、いくつかの選択肢を用意したり時間を少し先延ばしにする提案をすることでスムーズに進むこともありますよ。

子どもの気持ちを代弁してあげる

イヤイヤ期の子どもはまだまだ言葉が未発達です。言葉で表現できない部分を「どうしたいの?」と問い詰めるのではなく、「こうしたかったんだね」などと共感し気持ちを代弁してあげるのもおすすめです。

そうすることで、子どもも納得し自分が大切に扱われていることを感じてくれます。また、ママ自身も「いうことを聞いてくれない」とイライラする時間が減り、お互いに気持ちが落ち着いてくるでしょう。

子どもが自分で行動しやすい環境をつくる

イヤイヤ期の子どもは「自分でやりたい!」という気持ちが強いもの。できるだけ、自分でやらせてあげることが大切ということは分かっているけれど、まだまだ出来ないこともたくさんあります。

時間もかかりママもイライラしてしまうことも少なくないでしょう。

そのような時の対処法として、子どもが行動しやすい環境にしてあげるといいですよ。

例えば、子どもが自分で脱ぎ着しやすいものを選ぶ、前後が分かるように目印をつけておくなど、分かりやすいように工夫してあげることで子どもが「自分でできた」と満足感を感じることができます。

子どもの体調にも注意する

子どもが「イヤイヤ!」と泣いてぐずるとき、眠かったり疲れていたり、お腹が空いている、どこか痛いなど生理的なことが原因のこともあります。

また、言葉を上手く伝えられない時期でもあるので、体調不良を「イヤ」で表現している可能性も。時間やタイミング、子どもの様子をよく見て対応してあげましょう。

また、規則正しい生活を心がけ、体調や生活のタイミングを整えることが大切です。いつもよりイヤイヤがひどいときは体調に異常がないかも確認する必要があります。

周囲の人のサポートを受けることも大切

イヤイヤ期は大変だと話に聞いていても、実際に我が子が突入すると想像よりも大変でママやパパに余裕がなくなることも少なくはありません。

あれもイヤこれもイヤのイヤイヤ期の子どもと四六時中向き合うことはストレスの原因にもなりかねません。

自分だけで何とかしようと強がったり我慢したりするのではなく、できるだけママとパパで分担できることはしたり、祖父母に頼ったりすることも考えてみましょう。

また、一時預かりなど子どもを預けられる場所を利用してこまめにリフレッシュすることも大切ですよ。

イヤイヤ期もいつかは終わる!子どもの成長を見守ろう

シャボン玉で遊んでいる女の子と母親

永遠に続いたらどうしよう、と不安になることもある子どもの「イヤイヤ期」。かんしゃくを起こして泣き叫ぶ子どももいれば、なかったと感じるくらい穏やかな子どももいてさまざまです。

子どもの成長の証でもあり、発達が未熟であるからこそ起こる「イヤイヤ期」なので、おすすめした対処法を参考になるべく気持ちを軽く過ごせるといいですね。

毎日、イヤイヤ期の子どもと向き合うママは「イヤイヤ」ばかりで大変なことも多いでしょうが、永遠に終わらないということはないので安心してください。ときには周囲に頼りながら、少しずつ成長していく我が子を見守りましょう。

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